専門職大学における「臨地実務実習」の実践と評価 初年次科目の実施方法の分析から

本研究は、専門職大学での臨地実務実習、特に初年次の科目に焦点を当て、汎用的能力とアントレプレナーシップの育成に貢献する教育方法とその効果を検証することを目的としている。実習の結果、学生は実習先の事業活動に参画し、自らが主体的に学ぶことで社会人基礎力やアントレプレナーシップが向上したことが示された。臨地実務実習の教育手法については、学生・企業等・教員(大学)を3極とする動的な連携の中で学生の経験知につなげていくこと、具体的には教員は学生と企業等との不断の対話を重ねていくことが必要となる。臨地実務実習は、専門職大学が地域産業社会との連携を深め、高等職業教育の質を高める基盤となる可能性がある。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in地域活性研究 Vol. 21; pp. 101 - 110
Main Authors 福田, 稔, 澤邉, 潤
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 地域活性学会 2024
Online AccessGet full text
ISSN2185-0623
2758-1071
DOI10.57340/ckg.21.0_101

Cover

More Information
Summary:本研究は、専門職大学での臨地実務実習、特に初年次の科目に焦点を当て、汎用的能力とアントレプレナーシップの育成に貢献する教育方法とその効果を検証することを目的としている。実習の結果、学生は実習先の事業活動に参画し、自らが主体的に学ぶことで社会人基礎力やアントレプレナーシップが向上したことが示された。臨地実務実習の教育手法については、学生・企業等・教員(大学)を3極とする動的な連携の中で学生の経験知につなげていくこと、具体的には教員は学生と企業等との不断の対話を重ねていくことが必要となる。臨地実務実習は、専門職大学が地域産業社会との連携を深め、高等職業教育の質を高める基盤となる可能性がある。
ISSN:2185-0623
2758-1071
DOI:10.57340/ckg.21.0_101