乾燥地における飽和透水係数の原位置測定および土層構造解析

原位置飽和透水係数測定には現在多くの方法が提案されているが, 乾燥地における測定報告は少なく, また土壌構造を考慮した測定法の検討はなされてこなかった. そこで本研究では半乾燥地である西オーストラリア州, レオノラ地域を対象に, 変水位法, ゲルフパーミアメーター法, シリンダーインテークレート試験を用いた測定を行い, 各測定方法の特徴を明らかにするとともに, 土壌構造解析を行った. その結果, 裸地土壌における変水位法の変動係数は306~589%と小さく, 垂直方向の幾何平均の測定値はゲルフパーミアメーター法の結果に近い値を示した. 3つの原理, 測定部位の異なる飽和透水係数測定の適用により...

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Published in農業土木学会論文集 Vol. 2001; no. 216; pp. 739 - 746,a1
Main Authors 田原, 聖隆, 小島, 紀徳, 山田, 興一, 濱野, 裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 25.12.2001
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ISSN0387-2335
1884-7234
DOI10.11408/jsidre1965.2001.739

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Summary:原位置飽和透水係数測定には現在多くの方法が提案されているが, 乾燥地における測定報告は少なく, また土壌構造を考慮した測定法の検討はなされてこなかった. そこで本研究では半乾燥地である西オーストラリア州, レオノラ地域を対象に, 変水位法, ゲルフパーミアメーター法, シリンダーインテークレート試験を用いた測定を行い, 各測定方法の特徴を明らかにするとともに, 土壌構造解析を行った. その結果, 裸地土壌における変水位法の変動係数は306~589%と小さく, 垂直方向の幾何平均の測定値はゲルフパーミアメーター法の結果に近い値を示した. 3つの原理, 測定部位の異なる飽和透水係数測定の適用により, 飽和透水係数の複合的判断および土層構造解析が可能であることを示した.
ISSN:0387-2335
1884-7234
DOI:10.11408/jsidre1965.2001.739