本学会のあり方をチーム医療から考える スタッフ教育の視点から

呼吸ケアに関する医療チームの個々の職種に対する教育の機会は,比較的充実している.しかし,チーム医療による呼吸ケアを広く実践,普及していくためには,中核をなす看護師(コーディネーター)や医師(ディレクター)の育成と教育が必要である.また全職種の専門家が揃った呼吸ケア医療チームが存在する医療機関は限られており,医療チームを構成する医療従事者は他職種の知識や技術を習得しなければならない.本学会は医療チームを構成する個々の職種の各学会と交流して,教育講演やcollaboration symposiumなどを通し,幅広い呼吸ケアに関する知識や技術を習得できる機会を設ける必要がある.その習得した知識と技術...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 20; no. 3; pp. 240 - 244
Main Author 一和多, 俊男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 28.12.2010
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.20.3_240

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Summary:呼吸ケアに関する医療チームの個々の職種に対する教育の機会は,比較的充実している.しかし,チーム医療による呼吸ケアを広く実践,普及していくためには,中核をなす看護師(コーディネーター)や医師(ディレクター)の育成と教育が必要である.また全職種の専門家が揃った呼吸ケア医療チームが存在する医療機関は限られており,医療チームを構成する医療従事者は他職種の知識や技術を習得しなければならない.本学会は医療チームを構成する個々の職種の各学会と交流して,教育講演やcollaboration symposiumなどを通し,幅広い呼吸ケアに関する知識や技術を習得できる機会を設ける必要がある.その習得した知識と技術を用いてチーム医療で呼吸ケアを実践し,本学会学術集会で各医療機関での成果や問題点などを発表することによって,互いに啓蒙,教育していくことが重要であると思われる.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.20.3_240