静脈内投与した131Iの乳汁への分泌ならびに乳における分布

静脈内投与した131Iの乳汁への分泌ならびに乳における分布について検討した。乳牛としてはホルシュタイン牛2頭を用い, Na131Iを静脈内に1回投与した。投与後6日間に, 乳中に分泌された131Iの量は, 投与量のそれぞれ26%および61%であった。乳中に分泌された131Iのうち約2%が脂肪区分に, 約20%がタンパク区分に見出された。牛乳中の131Iの分布状態については, 投与後の経時的規則的変動は見出されなかった。本実験により, Glascockの仮説が支持され, 著者らが以前本紙に投稿した牛乳中の131Iの迅速定量法が, 実用に供しうることが判明した。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 19; no. 6; pp. 282 - 285
Main Authors 佐伯, 誠道, 大桃, 洋一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.06.1970
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.19.6_282

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Summary:静脈内投与した131Iの乳汁への分泌ならびに乳における分布について検討した。乳牛としてはホルシュタイン牛2頭を用い, Na131Iを静脈内に1回投与した。投与後6日間に, 乳中に分泌された131Iの量は, 投与量のそれぞれ26%および61%であった。乳中に分泌された131Iのうち約2%が脂肪区分に, 約20%がタンパク区分に見出された。牛乳中の131Iの分布状態については, 投与後の経時的規則的変動は見出されなかった。本実験により, Glascockの仮説が支持され, 著者らが以前本紙に投稿した牛乳中の131Iの迅速定量法が, 実用に供しうることが判明した。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.19.6_282