宿泊型産後ケアにおける助産師のケアの質指標の開発 適切性・重要性・実行可能性の検討
本研究の目的は、宿泊型産後ケアにおける助産師のケアの質指標(以下、質指標)案の適切性、重要性、実行可能性を検討し、質指標を開発することである。先行研究をもとに質指標案を作成し、専門家会議で適切性を検討、質指標ver. 1を作成した。その後、助産師108名にデルファイ法を用いて質指標ver. 1の重要性、実行可能性を検討した。1次調査74名、2次調査61名の有効回答を得た。すべての項目で重要性の合意基準は満たしたが、1項目の実行可能性の合意が得られなかった。最終的に、Ⅰ母親の身体回復の促進と急変時の対応 7項目、Ⅱ母親の心と母子関係の支援 7項目、Ⅲ「大事にされたい」母親の気持ちの受けとめとかか...
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Published in | 日本母性看護学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 27 - 34 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本母性看護学会
24.03.2025
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Subjects | |
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ISSN | 1345-773X 2434-6187 |
DOI | 10.32305/jjsmn.25.2_27 |
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Summary: | 本研究の目的は、宿泊型産後ケアにおける助産師のケアの質指標(以下、質指標)案の適切性、重要性、実行可能性を検討し、質指標を開発することである。先行研究をもとに質指標案を作成し、専門家会議で適切性を検討、質指標ver. 1を作成した。その後、助産師108名にデルファイ法を用いて質指標ver. 1の重要性、実行可能性を検討した。1次調査74名、2次調査61名の有効回答を得た。すべての項目で重要性の合意基準は満たしたが、1項目の実行可能性の合意が得られなかった。最終的に、Ⅰ母親の身体回復の促進と急変時の対応 7項目、Ⅱ母親の心と母子関係の支援 7項目、Ⅲ「大事にされたい」母親の気持ちの受けとめとかかわり 3項目、Ⅳ母親の被養育体験の確認と理解 2項目等、83項目で構成する質指標ver. 2の重要性と実行可能性が支持された。検討を重ねることで助産師の自己評価に活用できると考える。 |
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ISSN: | 1345-773X 2434-6187 |
DOI: | 10.32305/jjsmn.25.2_27 |