一企業 (第3次産業) での平成2年度の一般健康診断における聴力検査について

平成2年度に実施された一企業 (第3次産業) の東京地域の従業員での成人健診における選別聴力検査とその有所見者の再受診の結果につき, 検査システムの有効性や信頼性, また, 集団 (企業) の聴力の問題の把握や, 各個人の耳疾患や加齢による聴力低下の早期発見という目的をどの様に果たしたかを検討事項として, 調査を行った。 その結果, 検査システムの有効性・信頼性を向上させるためのいくつかの改善すべき点を認めた。 特に再受診率を高めることが今後の課題であると思われた。 しかし, 検査システムとしては問題があったが, 伝音難聴をはじめとして各種難聴疾患を発見・指摘しこの点での目的は果たせていた。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 35; no. 2; pp. 133 - 137
Main Authors 奥野, 秀次, 小松崎, 篤
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 30.04.1992
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.35.133

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Summary:平成2年度に実施された一企業 (第3次産業) の東京地域の従業員での成人健診における選別聴力検査とその有所見者の再受診の結果につき, 検査システムの有効性や信頼性, また, 集団 (企業) の聴力の問題の把握や, 各個人の耳疾患や加齢による聴力低下の早期発見という目的をどの様に果たしたかを検討事項として, 調査を行った。 その結果, 検査システムの有効性・信頼性を向上させるためのいくつかの改善すべき点を認めた。 特に再受診率を高めることが今後の課題であると思われた。 しかし, 検査システムとしては問題があったが, 伝音難聴をはじめとして各種難聴疾患を発見・指摘しこの点での目的は果たせていた。 加齢による聴力低下や集団としての聴力の問題の検討は健診の充実とともに, 今後の調査の継続が必要と思われた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.35.133