信号交差点におけるバス優先信号とバス運行の連携効果に関する評価

バス優先信号 (以下, BSP) による旅行時間の短縮または遅れは, BSP運用のルールや道路デザイン, バス停での停車時間運用 (運賃収受法など) によって大きく異なる.本論文では, 単純な4枝交差点を対象に, ある停車時間運用とバスレーン設定の条件下で, 以下の4タイプのBSPの制御ルールを設定して, 旅行時間の評価を行った:(1) 車両サイズのみによるバス感知 (2) バス車両タイプの自動感知 (3) ダイヤからの遅れ時間の考慮 (4) バス停での扉開閉情報の利用による信号制御.その分析結果から, 優先方向へ大きな時間短縮効果を生み出し, 非優先方向への影響は最小にするためのバス優先信号...

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 1033 - 1042
Main Authors プラディープ, クマールシュレスタ, 中村, 文彦, 岡村, 敏之
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.1033

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Summary:バス優先信号 (以下, BSP) による旅行時間の短縮または遅れは, BSP運用のルールや道路デザイン, バス停での停車時間運用 (運賃収受法など) によって大きく異なる.本論文では, 単純な4枝交差点を対象に, ある停車時間運用とバスレーン設定の条件下で, 以下の4タイプのBSPの制御ルールを設定して, 旅行時間の評価を行った:(1) 車両サイズのみによるバス感知 (2) バス車両タイプの自動感知 (3) ダイヤからの遅れ時間の考慮 (4) バス停での扉開閉情報の利用による信号制御.その分析結果から, 優先方向へ大きな時間短縮効果を生み出し, 非優先方向への影響は最小にするためのバス優先信号とバス運行の組み合わせを明らかにした.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.1033