市販バーベナからのインパチエンスネクロティクスポットウイルス (INSV) の検出

近郊のホームセンターから購入したバーベナ (単葉系) で, 葉に退緑斑点およびえそ斑点症状を示す株からウイルスが分離された。本ウイルスは汁液接種によって6科22種の植物に感染した。戻し接種によって, 健全なバーベナに分離株と同じ病徴が再現された。これらの病徴部をINSVに対する抗体を用いたDAS-ELISA法で検定した結果, 陽性反応を示した。また, INSVのSRNAの3′末端側の塩基配列 (802bp) に対応するプライマーを用いたRT-PCRと, さらにその増幅産物を鋳型として, 内側に対応部位のあるプライマーを用いてPCRを行った増幅産物 (490bp) から, 罹病原株および分離ウイ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in関東東山病害虫研究会報 Vol. 2002; no. 49; pp. 77 - 79
Main Authors 河野, 敏郎, 高橋, 幸吉, 高橋, 義行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 関東東山病害虫研究会 01.11.2002
Online AccessGet full text
ISSN1347-1899
1884-2879
DOI10.11337/ktpps1999.2002.77

Cover

More Information
Summary:近郊のホームセンターから購入したバーベナ (単葉系) で, 葉に退緑斑点およびえそ斑点症状を示す株からウイルスが分離された。本ウイルスは汁液接種によって6科22種の植物に感染した。戻し接種によって, 健全なバーベナに分離株と同じ病徴が再現された。これらの病徴部をINSVに対する抗体を用いたDAS-ELISA法で検定した結果, 陽性反応を示した。また, INSVのSRNAの3′末端側の塩基配列 (802bp) に対応するプライマーを用いたRT-PCRと, さらにその増幅産物を鋳型として, 内側に対応部位のあるプライマーを用いてPCRを行った増幅産物 (490bp) から, 罹病原株および分離ウイルス接種植物中のウイルスがINSVであることを確認した。これらの結果から, 市販のバーベナから分離したウイルスはINSVと同定した。
ISSN:1347-1899
1884-2879
DOI:10.11337/ktpps1999.2002.77