皮膚科領域におけるCefadroxil

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 28; no. Supplement2; pp. 454 - 457
• Main Authors: 秋山, 尚範, 野原, 望, 荒田, 次郎, 洲脇, 正雄, 柏, 尚裕, 山本, 康生
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 25.07.1980
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.28.Supplement2_454

1) 最近皮膚科領域より採取した黄色ブ菌32株に対するCefadroxilおよびCephalexin (以下CEX) のMICを測定した。Cefadroxilは3.2μg/mlに6株, 6.3に11, 12.5に14.25に1で, CEXは3.2μg/mlに3株, 6.3に13, 12.5に9, 25に2, 50に5であった。 2) ラットにCefadroxil 50mg/kgを内服させた場合の30分, 1時間, 2時間, 4時間後の血清内, 皮膚内濃度は各8.95±4.00, 14.03±5.15, 17.60±7.72, 5.36±2.78μg/ml, 2.61±1.76, 4.35±2.98, 5.73±1.91, 1.98±1.09μg/g (湿重量)(n=4) であった。 3) 当科を訪れた皮膚感染症10例にCefadmxilを使用した。著効3例, 有効7例であった。1例で内服3日目より舌苔がみられたが, 投与継続可能であった。7例で行なった臨床検査では異常を認めなかった。