不確実性下における便益定義の計量比較

本研究では, 過去に定義された不確実性下での便益定義の理論に基づき, 同一のケース・スタディを通してそれらの定義による便益を算出し, これらの便益定義の計量比較を行った.さらに, その便益の地価への帰着分とも比較検討を行い, これらの実用性を定量的に検討した.その結果, いずれの便益定義においても費用便益比は1を越え, 地価の変化分を指標とした値をヘドニック・アプローチ的な便益指標としてとらえると各種EVによる便益はその約1.2-1.4倍程度と算出され, いずれの便益定義を用いても大きな差が認めらず, 何れの便益定義においても近似的に一致することが定量的に示された....

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 16; pp. 403 - 409
Main Authors 丹野, 智之, 高木, 朗義, 森杉, 壽芳, 林山, 泰久
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 20.09.1999
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.16.403

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Summary:本研究では, 過去に定義された不確実性下での便益定義の理論に基づき, 同一のケース・スタディを通してそれらの定義による便益を算出し, これらの便益定義の計量比較を行った.さらに, その便益の地価への帰着分とも比較検討を行い, これらの実用性を定量的に検討した.その結果, いずれの便益定義においても費用便益比は1を越え, 地価の変化分を指標とした値をヘドニック・アプローチ的な便益指標としてとらえると各種EVによる便益はその約1.2-1.4倍程度と算出され, いずれの便益定義を用いても大きな差が認めらず, 何れの便益定義においても近似的に一致することが定量的に示された.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.16.403