マルチエージェントシミュレーションを用いた交通情報共有化の効果分析

本論文では, 意思決定者間の相互作用を記述することができるマルチエージェントシミュレーションモデルを用いて, 情報を共有することによって交通状況がどのように変わっていくのか, 個人にとってどのような効果があるのかを分析した. 情報の種類, 有無によってエージェントのグループ化を行い, その存在割合を変化させた. 情報を持っグループの割合が増加するにつれ, システム全体として総旅行時間が小さくなるように利用が行われるようになること, 逆にその割合が少ないほど個人としては, 情報を持つことによる大きな時間短縮効果が得られるということが示された....

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Bibliographic Details
Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 793 - 800
Main Authors 松下, 歩, 北村, 隆一, 菊池, 輝
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.793

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Summary:本論文では, 意思決定者間の相互作用を記述することができるマルチエージェントシミュレーションモデルを用いて, 情報を共有することによって交通状況がどのように変わっていくのか, 個人にとってどのような効果があるのかを分析した. 情報の種類, 有無によってエージェントのグループ化を行い, その存在割合を変化させた. 情報を持っグループの割合が増加するにつれ, システム全体として総旅行時間が小さくなるように利用が行われるようになること, 逆にその割合が少ないほど個人としては, 情報を持つことによる大きな時間短縮効果が得られるということが示された.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.793