「ニッチ重なり合い」を考慮した都市災害リスクの評価法に関する基礎的考察

概要: 本研究では, 都市診断のための複合災害リスクの評価法について検討を行う.都市の災害リスクを「(人間の) 活動リスク」と「場のリスク」との複合併存状態のリスクと捉え, リスク要因の重なり合いを生物群集の分布解析に用いられているニッチ分析の手法を用いて評価する.重なり合いによって評価するリスクの特性としては, 「活動」同士の「共棲性」と, 活動リスク」と「場のリスク」の「集積性」に着目する.そして, 「共棲性」と「集積性」を表すの適したニッチ重なり合いの指数を提案する.さらに, ニッチ分析の手法を実在の都市に対して適用し, その適用可能性についても検討を行う....

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 14; pp. 341 - 352
Main Authors 岡田, 憲夫, 前川, 和彦
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.1997
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.14.341

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Summary:概要: 本研究では, 都市診断のための複合災害リスクの評価法について検討を行う.都市の災害リスクを「(人間の) 活動リスク」と「場のリスク」との複合併存状態のリスクと捉え, リスク要因の重なり合いを生物群集の分布解析に用いられているニッチ分析の手法を用いて評価する.重なり合いによって評価するリスクの特性としては, 「活動」同士の「共棲性」と, 活動リスク」と「場のリスク」の「集積性」に着目する.そして, 「共棲性」と「集積性」を表すの適したニッチ重なり合いの指数を提案する.さらに, ニッチ分析の手法を実在の都市に対して適用し, その適用可能性についても検討を行う.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.14.341