外来がん化学療法を受けている訪問看護利用者と家族に対する熟練訪問看護師による看護ケア

「要旨」本研究の目的は, 外来がん化学療法を受けている訪問看護の利用者とその家族に対する熟練看護師による看護ケアを明らかにすることである. 認定訪問看護師15名を対象に半構造的面接を行った. その結果, 熟練訪問看護師による看護ケアは【症状マネジメントをする】【服薬管理をする】【曝露への対応をする】【生活マネジメントをする】【利用者の情緒面を支える】【家族の情緒的面を支える】【意思決定プロセスを支える】【多職種と連携して地域で利用者と家族の安定した生活を支える】というカテゴリーが抽出された. 熟練訪問看護師は, (1)有害事象を予測して対処する看護ケア, (2)抗がん剤の曝露予防における看護ケ...

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Published in武庫川女子大学看護学ジャーナル Vol. 5; pp. 43 - 51
Main Authors 畑中文恵, 新田紀枝, 久山かおる
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 武庫川女子大学看護学部 20.03.2020
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ISSN2424-0303

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Summary:「要旨」本研究の目的は, 外来がん化学療法を受けている訪問看護の利用者とその家族に対する熟練看護師による看護ケアを明らかにすることである. 認定訪問看護師15名を対象に半構造的面接を行った. その結果, 熟練訪問看護師による看護ケアは【症状マネジメントをする】【服薬管理をする】【曝露への対応をする】【生活マネジメントをする】【利用者の情緒面を支える】【家族の情緒的面を支える】【意思決定プロセスを支える】【多職種と連携して地域で利用者と家族の安定した生活を支える】というカテゴリーが抽出された. 熟練訪問看護師は, (1)有害事象を予測して対処する看護ケア, (2)抗がん剤の曝露予防における看護ケア, (3)利用者と一緒にというスタンスでの看護ケア, (4)利用者と家族の過去・現在・未来の時間軸を意識し考える看護ケア, (5)利用者の思いに寄り添う意思決定支援, (6)多職種と連携し強固な基盤づくりを実践するという特徴がみられた.
ISSN:2424-0303