コミュニティを基盤とした看護過程を展開した看護学生の思考の特徴 - 課題レポート「コミュニティヘルスにおける看護展開とは」の分析より

本研究の目的は, コミュニティを基盤とした事例の看護展開を通して, 学生は, コミュニティヘルスにおける看護展開についてどのようなことを考えたのか, 履修後に提出された課題レポートの分析から学生の思考の特徴を明らかにし, この科目の意義・課題を検討することである. 学生65名の課題レポートを調査データとし, テキストマイニングを用いて分析を行った. その結果, 最も頻出度が高かった単語は [対象者] で605回であった. 単語と単語のつながり頻度が高かったのは [地域-生活] で82回であった. ことばネットワーク分析では, 主に [考える] からなるクラスターと, [対象者] [生活] [地...

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Published in東邦大学健康科学ジャーナル Vol. 6; pp. 91 - 102
Main Authors 菅谷綾子, 佐瀬真粧美, 鳥田美紀代, 島村敦子, 鈴木裕子, 矢野みなみ, 小板橋恵美子, 上地賢, 原田奈美, 伊藤茂理, 美ノ谷新子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東邦大学健康科学部 31.03.2023
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ISSN2434-3838

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Summary:本研究の目的は, コミュニティを基盤とした事例の看護展開を通して, 学生は, コミュニティヘルスにおける看護展開についてどのようなことを考えたのか, 履修後に提出された課題レポートの分析から学生の思考の特徴を明らかにし, この科目の意義・課題を検討することである. 学生65名の課題レポートを調査データとし, テキストマイニングを用いて分析を行った. その結果, 最も頻出度が高かった単語は [対象者] で605回であった. 単語と単語のつながり頻度が高かったのは [地域-生活] で82回であった. ことばネットワーク分析では, 主に [考える] からなるクラスターと, [対象者] [生活] [地域] からなるクラスター, [計画] からなるクラスターの計3つクラスターで構成された. 学生は, コミュニティにおける看護展開について, [幅広い] 視点から考えることができており, 「地域の生活者」として看護の対象者を捉えることができていたと考えられた.
ISSN:2434-3838