お薬手帳を活用した処方監査の特徴と経済効果 - Pharmaceutical Intervention Record(薬学的介入報告)の分析

「緒言」2015年10月に厚生労働省から示された「患者のための薬局ビジョン」では, 「対物業務から対人業務へ」という方向性が打ち出された(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/vision_1.pdf, 2018年10月10日). このビジョンでは, 患者に選択してもらえる薬局・薬剤師になるため, 調剤や在庫管理などの対物中心の業務から, 丁寧な服薬指導, 在宅訪問での薬学管理といった患者, 住民とのかかわりの度合いの高い対人業務へとシフトを図ることを目指している. 「患者...

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Published in医療薬学 Vol. 45; no. 8; pp. 425 - 432
Main Authors 林由依, 鈴木学, 味澤香苗, 甲斐絢子, 小林篤史, 小原道子, 生木庸寛, 金地夏実, 國府田真綾, 林秀樹, 棚瀬友啓, 土屋照雄, 杉山正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医療薬学会 10.08.2019
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ISSN1346-342X

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Summary:「緒言」2015年10月に厚生労働省から示された「患者のための薬局ビジョン」では, 「対物業務から対人業務へ」という方向性が打ち出された(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/vision_1.pdf, 2018年10月10日). このビジョンでは, 患者に選択してもらえる薬局・薬剤師になるため, 調剤や在庫管理などの対物中心の業務から, 丁寧な服薬指導, 在宅訪問での薬学管理といった患者, 住民とのかかわりの度合いの高い対人業務へとシフトを図ることを目指している. 「患者のための薬局ビジョン」の重要なキーワードは「かかりつけ薬剤師・薬局」であり, かかりつけ薬剤師・薬局には, 患者が受診する全ての医療機関の処方情報を把握して服薬情報の一元的管理・継続的把握を行い, 副作用や効果の継続的な確認と多剤・重複投薬や相互作用を防止することを求めている.
ISSN:1346-342X