先天性股関節脱臼に対するRiemenbugel装具の有用性と限界
「はじめに」先天性股関節脱臼に対し, そのfirst choiseの治療法としてRiemenbugel装具が広く使用されている. 今回, 我々は, RB装具の有用性と限界についてX線学的に検討を行った. 対象 昭和56年から平成6年の間に, 当院において, RB装具を用いて治療した先天性股関節脱臼の患者, 男10例, 女78例の計88例を対象とした. RB装具の治療開始月齢は1~16ケ月(平均3.7ケ月)で, 装着期間は1~8ケ月(平均3.3ケ月)であった. 経過観察期間は1年6ケ月~15年(平均5.5年)である. 方法1 α角, 山室のa, bを用いて, RB装具装着前後の単純X線を検討した...
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          | Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 46; no. 4; pp. 1036 - 1038 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            西日本整形・災害外科学会
    
        1997
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| ISSN | 0037-1033 | 
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| Summary: | 「はじめに」先天性股関節脱臼に対し, そのfirst choiseの治療法としてRiemenbugel装具が広く使用されている. 今回, 我々は, RB装具の有用性と限界についてX線学的に検討を行った. 対象 昭和56年から平成6年の間に, 当院において, RB装具を用いて治療した先天性股関節脱臼の患者, 男10例, 女78例の計88例を対象とした. RB装具の治療開始月齢は1~16ケ月(平均3.7ケ月)で, 装着期間は1~8ケ月(平均3.3ケ月)であった. 経過観察期間は1年6ケ月~15年(平均5.5年)である. 方法1 α角, 山室のa, bを用いて, RB装具装着前後の単純X線を検討した. 方法2 RB装具で整復され, 以後5年以上経過観察できた17例の単純X線を検討した. 最終成績は, Severinの基準7)を若干修正したものを用い, Excellent, Good, Fair, Failureに分類した(表1). 結果1 88例中67例(76%)がRB装具にて脱臼が整復された. 整復例中2例(3%)にペルテス様変化を認めた. 未整復例は, 9例がover head traction, 4例がclosed reduction, 6例がopen reductionで整復された. | 
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| ISSN: | 0037-1033 |