5年以上経過したTKAの治療成績

「はじめに」当院では平成元年から人工膝関節置換術(以下TKA)を行ってきた. 今回5年以上経過した中期成績を評価し, 4年前に検討した平均2.2年経過時の短期成績と比較し, さらに5年以降に生じた合併症, 成績に関与する因子について検討した. 対象と方法 平成1年から5年までに行ったTKA27例30膝中, 5年以上経過観察が可能であった症例19歳22膝を対象とした. 性別は女性15例18膝, 男性4例4膝, 疾患は変形性関節症(以下OA)13例14膝, 慢性関節リウマチ(以下RA)6例8膝であった. 手術時年齢は平均63.0歳であり, OAでは平均69.8歳, RAでは平均52.9歳であった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 2; pp. 376 - 379
Main Authors 星野弘太郎, 河野龍之助, 山藤良史, 倉信耕爾, 山根貞之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」当院では平成元年から人工膝関節置換術(以下TKA)を行ってきた. 今回5年以上経過した中期成績を評価し, 4年前に検討した平均2.2年経過時の短期成績と比較し, さらに5年以降に生じた合併症, 成績に関与する因子について検討した. 対象と方法 平成1年から5年までに行ったTKA27例30膝中, 5年以上経過観察が可能であった症例19歳22膝を対象とした. 性別は女性15例18膝, 男性4例4膝, 疾患は変形性関節症(以下OA)13例14膝, 慢性関節リウマチ(以下RA)6例8膝であった. 手術時年齢は平均63.0歳であり, OAでは平均69.8歳, RAでは平均52.9歳であった. 術後観察期間は5年から9.3年, 平均6.3年であった. 使用機種は, PCA modular型10膝, 不安定性の強い1膝にKinemax, 他の11膝にはMG II型が使用された. 固定法はセメント固定・セメントレス固定・大腿骨側セメントレス頸骨側セメント固定(以下ハイブリッド)の3方法にて行った.
ISSN:0037-1033