小児炎症性中耳疾患の男女差

反復性中耳炎について発症の男女差を中心に疫学的検討を行い, 併せて免疫学的観点からも検討を加えた. 疫学的検討では6歳前後に急性中耳炎の男児における発症の優位性があることが示された. 免疫学的検討で免疫グロブリン濃度を測定し, 結果を三元配置分析を行った. 男児の血清IgG2濃度の生理的上昇速度の遅れが6歳前後の急性中耳炎発症の優位性の説明の一助となると同時に小児炎症性疾患全体の発症の男児優位性の一因となっていると考えられた....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 97; no. 3; pp. 436 - 595
Main Authors 松岡明裕, 設楽哲也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本耳鼻咽喉科学会 20.03.1994
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ISSN0030-6622

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Summary:反復性中耳炎について発症の男女差を中心に疫学的検討を行い, 併せて免疫学的観点からも検討を加えた. 疫学的検討では6歳前後に急性中耳炎の男児における発症の優位性があることが示された. 免疫学的検討で免疫グロブリン濃度を測定し, 結果を三元配置分析を行った. 男児の血清IgG2濃度の生理的上昇速度の遅れが6歳前後の急性中耳炎発症の優位性の説明の一助となると同時に小児炎症性疾患全体の発症の男児優位性の一因となっていると考えられた.
ISSN:0030-6622