下顎埋伏智歯抜歯後の感染予防についてのアンケート調査 (2007) 抜歯後感染予防薬検討委員会

「I 緒言」術後感染症の発症阻止は術者にとって重要な問題である. 一方, 臨床に携わるものにとって感染予防薬の使用による耐性菌の増加や拡大なども重要な問題である. そのため臨床各科で術後感染予防のための抗菌薬予防投与ガイドラインの設定作業がすすめられている. その作業の一環として, アンケート形式による外科系医師の感染予防の意識調査が行われている. 歯科領域においても臨床他科と整合性のある術後感染予防投与のガイドラインの作成が求められていた. 2016年に日本化学療法学会と日本外科感染症学会から「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」が出された. 同ガイドラインでは術後創感染のリ...

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Published in歯科薬物療法 Vol. 35; no. 3; pp. 146 - 160
Main Authors 浅田洸一, 椎木一雄, 古土井春吾, 川辺良一, 北原和樹, 金子明寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本歯科薬物療法学会 01.12.2016
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ISSN0288-1012

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Summary:「I 緒言」術後感染症の発症阻止は術者にとって重要な問題である. 一方, 臨床に携わるものにとって感染予防薬の使用による耐性菌の増加や拡大なども重要な問題である. そのため臨床各科で術後感染予防のための抗菌薬予防投与ガイドラインの設定作業がすすめられている. その作業の一環として, アンケート形式による外科系医師の感染予防の意識調査が行われている. 歯科領域においても臨床他科と整合性のある術後感染予防投与のガイドラインの作成が求められていた. 2016年に日本化学療法学会と日本外科感染症学会から「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」が出された. 同ガイドラインでは術後創感染のリスクない抜歯においては予防抗菌薬を不要とし, 予防抗菌薬を使用する際の投与期間は単回から48時間以内とし, ペニシリン系薬を推奨している.
ISSN:0288-1012