RA膝に対するTKRの検討

「はじめに」慢性関節リウマチ(以下RA)において, 人工膝関節置換術(以下TKR)を行うにあたり, 両膝同時に必要となることが多い. このような症例に対し, 以前は一側ずつ段階的に行っていたが, 1992年2月からは症例を選び両側同時に手術を行っている. 今回, 両側同時施行例について検討した. 対象および方法 機種は1991年3月以降の全症例にZimmer社製のMiller-Galante typeIIシステム(以下M/GII)を使用している. M/GII導入の理由は当時RAに多い女性に使用する場合に小さなサイズも用意されていたからであった. 尚, セメントは使用していない. 一回の手術で両...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 45; no. 1; pp. 161 - 163
Main Authors 廣田康宏, 河野昌文, 大坪義昌, 原寛徳, 杉山正泰, 田口厚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1996
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」慢性関節リウマチ(以下RA)において, 人工膝関節置換術(以下TKR)を行うにあたり, 両膝同時に必要となることが多い. このような症例に対し, 以前は一側ずつ段階的に行っていたが, 1992年2月からは症例を選び両側同時に手術を行っている. 今回, 両側同時施行例について検討した. 対象および方法 機種は1991年3月以降の全症例にZimmer社製のMiller-Galante typeIIシステム(以下M/GII)を使用している. M/GII導入の理由は当時RAに多い女性に使用する場合に小さなサイズも用意されていたからであった. 尚, セメントは使用していない. 一回の手術で両側同時に行った23症例を両側群とした. 男性が5例, 女性が16例で術後経過観察期間は8~40カ月, 平均24カ月であった. コントロールにはTKRを一側のみ行ったもの, あるいは一側ずつ両側行った12例18膝を片側群とした. 全例女性で, 術後経過観察期間は8~48カ月, 平均34カ月であった. これらの症例における手術時間, 出血量, 輸血量, 術後入院期間, 及びTKRの成績について比較した.
ISSN:0037-1033