股関節術後の下肢の腫脹に対するA-V Impulse Systemの使用経験
「はじめに」A-V Impulse System(以下AVISと略す)が, 外傷後や手術後の腫脹及び疼痛の軽減に有効である事が報告されている. 今回, 我々は, 股関節の手術後にAVISを使用し, その有用性について検討したので報告する. AVISの紹介 歩くことを制限された患者に対して, 歩行による下肢のポンピングメカニズムの効果を再現するよう開発されたのがAVISである. AVIS(ノバメディックス社)は, Impulse generatorとFoot padにより構成されている(図1). Impulse generatorはFoot padに0.4秒で送気し, 足底を50~200mmHg...
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| Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 46; no. 4; pp. 1007 - 1009 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
西日本整形・災害外科学会
1997
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0037-1033 |
Cover
| Summary: | 「はじめに」A-V Impulse System(以下AVISと略す)が, 外傷後や手術後の腫脹及び疼痛の軽減に有効である事が報告されている. 今回, 我々は, 股関節の手術後にAVISを使用し, その有用性について検討したので報告する. AVISの紹介 歩くことを制限された患者に対して, 歩行による下肢のポンピングメカニズムの効果を再現するよう開発されたのがAVISである. AVIS(ノバメディックス社)は, Impulse generatorとFoot padにより構成されている(図1). Impulse generatorはFoot padに0.4秒で送気し, 足底を50~200mmHgの圧力で圧迫し, 排気にかかる時間は1~3秒で, このサイクルを20秒に一回繰り返す. 対象 対象は, 当院で手術を施行した22例22股関節, 男性3例, 女性19例で, 手術時年齢は56歳から101歳, 平均76.6歳であった. 原疾患は, 大腿骨転子間骨折13例, 大腿骨骨頭下骨折7例, 変形性股関節症2例であった. 手術は, Compression hip screw 10例, Ender釘1例, Yen nail 1例, Multiple pinning 3例, 人工骨頭置換術5例, 人工股関節置換術2例であった. 方法 AVISを1日に2または6時間, 術直後より術後7日目まで使用し, 術前, 術後3日目及び術後7日目に, 同じ箇所の大腿周径(膝蓋骨上極より10cm上方)と下腿周径(膝蓋骨下極より10cm下方)を計測した. |
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| ISSN: | 0037-1033 |