胸腰椎損傷に対するpedicle screw fixationの検討

「はじめに」instrument surgeryの発展に伴い, 脊椎脊髄損傷の初期治療に対しては積極的な手術が行われる傾向にある. 今回我々はpedicle screw systemでのshort fusionの治療成績について検討した. 対象および方法 対象は1990年より1998年までのL3以上の新鮮胸腰椎損傷で, 2椎間以内のpedicle screw fixationを施行し, 術後6ヵ月以上経過観察を行った22例である. 男性16例, 女性6例, 年齢は17歳から65歳, 平均37歳であった. 経過観察期間は, 9ヵ月から8年1ヵ月, 平均2年7ヵ月であった. 損傷型と損傷高位は,...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 4; pp. 1085 - 1090
Main Authors 安部淳, 吉田健治, 山下寿, 坂井健介, 星子久, 村上秀孝, 北川敬二, 今井達也, 後藤琢也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」instrument surgeryの発展に伴い, 脊椎脊髄損傷の初期治療に対しては積極的な手術が行われる傾向にある. 今回我々はpedicle screw systemでのshort fusionの治療成績について検討した. 対象および方法 対象は1990年より1998年までのL3以上の新鮮胸腰椎損傷で, 2椎間以内のpedicle screw fixationを施行し, 術後6ヵ月以上経過観察を行った22例である. 男性16例, 女性6例, 年齢は17歳から65歳, 平均37歳であった. 経過観察期間は, 9ヵ月から8年1ヵ月, 平均2年7ヵ月であった. 損傷型と損傷高位は, 破裂骨折15例(T12:3例, L1:6例, L2:3例, L3:3例), 脱臼骨折5例(T10/11:1例, T11/12:2例, T12/L1:1例, L1/2:1例), シートベルト型骨折2例(T12/L1:1例, L1/2:1例)であった. 使用機種は, Steffee 7例, CD 3例, Mirage 6例, Diapason 6例で, 最近ではrod typeを多く使用している.
ISSN:0037-1033