Neuroprotective effects of fasudil, a Rho-kinase inhibitor, in a rat transient forebrain ischemia-reperfusion model
ファスジル(Rhoキナーゼ阻害薬)が,ラット一過性前脳虚血モデルで神経・組織学的予後を改善するか調べた。雄SDラットに虚血2日前と前日に生食又はファスジル3,10,30 mg/kgを腹腔内投与した(C,F3,F10,F30)。両頸動脈閉塞+低血圧で前脳虚血とし,10分後再灌流した。3日後の神経スコアはF10がCより有意に良好であった。海馬CA1正常細胞はF3,F10がCにより有意に多かった。海馬CA1TUNEL陽性細胞はF3,F10がCより少なかったが統計的有意差はなかった。ファスジル10 mg/kg前投与は,神経・組織学的予後を改善したが、その効果にアポトーシスは関与しないものと考えられた。...
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Published in | 蘇生 Vol. 38; no. 2; p. 44 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | English |
Published |
日本蘇生学会
25.09.2019
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ISSN | 0288-4348 1884-748X |
DOI | 10.11414/jjreanimatology.38.2_44 |
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Summary: | ファスジル(Rhoキナーゼ阻害薬)が,ラット一過性前脳虚血モデルで神経・組織学的予後を改善するか調べた。雄SDラットに虚血2日前と前日に生食又はファスジル3,10,30 mg/kgを腹腔内投与した(C,F3,F10,F30)。両頸動脈閉塞+低血圧で前脳虚血とし,10分後再灌流した。3日後の神経スコアはF10がCより有意に良好であった。海馬CA1正常細胞はF3,F10がCにより有意に多かった。海馬CA1TUNEL陽性細胞はF3,F10がCより少なかったが統計的有意差はなかった。ファスジル10 mg/kg前投与は,神経・組織学的予後を改善したが、その効果にアポトーシスは関与しないものと考えられた。 |
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ISSN: | 0288-4348 1884-748X |
DOI: | 10.11414/jjreanimatology.38.2_44 |