再発性脳神経炎のみを呈し, magnetic reasonance imaging-computed tomography (MRI-CT)にて大脳に多発性白質病変を認めた2症例
臨床的には再発性脳神経炎のみを呈し, MRI-CTにて大脳に多発性白質病変を認めた2症例を報告した. 1例は, 17才,女性で, 12才時より3回視神経炎を繰り返した. 1例は, 48才,女性で,左側下位脳神経炎を2回繰り返した.両例とも中枢神経障害を示唆する臨床的所見はなく,誘発電位,髄液所見も正常であった.しかし,両例でMRI-CTで大脳に多発性白質病変を認め,多発性硬化症と診断した.本2症例は原因不明の脳神経炎に際してはMRI-CTは必修の検査項目であることを強く示唆している....
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| Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 78; no. 9; pp. 1329 - 1332 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.09.1989
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| ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI | 10.2169/naika.78.1329 |
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| Summary: | 臨床的には再発性脳神経炎のみを呈し, MRI-CTにて大脳に多発性白質病変を認めた2症例を報告した. 1例は, 17才,女性で, 12才時より3回視神経炎を繰り返した. 1例は, 48才,女性で,左側下位脳神経炎を2回繰り返した.両例とも中枢神経障害を示唆する臨床的所見はなく,誘発電位,髄液所見も正常であった.しかし,両例でMRI-CTで大脳に多発性白質病変を認め,多発性硬化症と診断した.本2症例は原因不明の脳神経炎に際してはMRI-CTは必修の検査項目であることを強く示唆している. |
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI: | 10.2169/naika.78.1329 |