Off-the-job trainingとしての脳卒中初期診療(ISLS)コース開催の経験
「要旨」:【目的】米国心臓学会(AHA)ガイドライン2000には急性脳卒中診療の7つのD(Detection, Dispatch, Delivery, Door, Data, Decision, Drug)がある. これを効率よく機能させる為に標準化された脳卒中初期診療(ISLS;Immediate Stroke Life Support)コースを13回開催した. 【方法】コースは意識障害, 脳卒中スケール, 呼吸・循環, 症例検討の計4ブースで構成される. 医師115名を含む計183名が受講し, 受講後アンケートで評価を行った. 医師分について統計学的に検討した. 【結果】各評価項目は受講後...
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Published in | 脳卒中 Vol. 31; no. 1; pp. 1 - 9 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳卒中学会
2009
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0912-0726 |
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Summary: | 「要旨」:【目的】米国心臓学会(AHA)ガイドライン2000には急性脳卒中診療の7つのD(Detection, Dispatch, Delivery, Door, Data, Decision, Drug)がある. これを効率よく機能させる為に標準化された脳卒中初期診療(ISLS;Immediate Stroke Life Support)コースを13回開催した. 【方法】コースは意識障害, 脳卒中スケール, 呼吸・循環, 症例検討の計4ブースで構成される. 医師115名を含む計183名が受講し, 受講後アンケートで評価を行った. 医師分について統計学的に検討した. 【結果】各評価項目は受講後理解度が改善し, ECS, NIHSS, 呼吸循環, 7つのDで有意差を認めた. 【結論】ISLSコースは救命士, 救急初療医と脳卒中医の間に共通観念が生まれ, 急性期脳卒中の標準化に大きく貢献し, 研修医の脳卒中に興味を持たせる手段の1つと考えられた. |
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ISSN: | 0912-0726 |