Xenonガスの脳血流量に及ぼす影響
非放射性xenonガスとCTを用いた局所脳血流量測定は, 1978年にDrayerら5), Kelczら11), Foleyら6)により初めてpreliminary studyとして報告されたが, その後しだいに測定方法や計算方法に改良が加えられ, 今日では臨床的にも非常に有力な検査法となりつつある1, 9, 10, 13, 17). 一方, xenonガスに麻酔作用があることは周知の事実であり2, 12, 15, 16, 19), このため本法においてはxenonガスそのものが脳血流量を変化させる可能性も否定できない. すでに高濃度のxenonガスの吸入により脳血流量が変化することはいくつか...
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| Published in | Neurologia medico-chirurgica Vol. 27; no. 2; pp. 78 - 82 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本脳神経外科学会
1987
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0470-8105 |
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| Summary: | 非放射性xenonガスとCTを用いた局所脳血流量測定は, 1978年にDrayerら5), Kelczら11), Foleyら6)により初めてpreliminary studyとして報告されたが, その後しだいに測定方法や計算方法に改良が加えられ, 今日では臨床的にも非常に有力な検査法となりつつある1, 9, 10, 13, 17). 一方, xenonガスに麻酔作用があることは周知の事実であり2, 12, 15, 16, 19), このため本法においてはxenonガスそのものが脳血流量を変化させる可能性も否定できない. すでに高濃度のxenonガスの吸入により脳血流量が変化することはいくつかの動物実験4, 9, 14)や臨床例13)において報告されているが, より詳細な検討はなされていない. そこで我々は, 実験動物としてネコを用いてxenonガス負荷前後の脳血流量を比較し, xenonガスの脳血流量に及ぼす影響について若干の知見を得たので報告する. |
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| ISSN: | 0470-8105 |