健常人における吸気抵抗負荷時の横隔膜疲労とH/L比に対する周波数域選定の影響
7人の健常男子で, 吸気抵抗負荷時の経横隔膜圧差, 食道内誘導横隔膜筋電図を記録することにより, 横隔膜疲労を検討した. 負荷呼吸中の横隔膜筋電図のH/Lの経時的推移は, 負荷初期を100%としたときに, 中期66.7±14.2%, 負荷解除直前では61.2±16.8%であった. また負荷に耐えた持続時間は4.88±1.37分であった. H/L比算出にあたり, 高・低周波数域の設定は, 従来諸家により若干の差があったが, どの報告者の設定で処理しても, H/L比の増減判断には, 大きな影響がないことが分った....
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| Published in | 日本胸部疾患学会雑誌 Vol. 28; no. 12; pp. 1588 - 1592 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | English Japanese |
| Published |
社団法人 日本呼吸器学会
25.12.1990
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| Subjects | |
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| ISSN | 0301-1542 1883-471X |
| DOI | 10.11389/jjrs1963.28.1588 |
Cover
| Summary: | 7人の健常男子で, 吸気抵抗負荷時の経横隔膜圧差, 食道内誘導横隔膜筋電図を記録することにより, 横隔膜疲労を検討した. 負荷呼吸中の横隔膜筋電図のH/Lの経時的推移は, 負荷初期を100%としたときに, 中期66.7±14.2%, 負荷解除直前では61.2±16.8%であった. また負荷に耐えた持続時間は4.88±1.37分であった. H/L比算出にあたり, 高・低周波数域の設定は, 従来諸家により若干の差があったが, どの報告者の設定で処理しても, H/L比の増減判断には, 大きな影響がないことが分った. |
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| ISSN: | 0301-1542 1883-471X |
| DOI: | 10.11389/jjrs1963.28.1588 |