胆嚢post-transplant lymphoproliferative disorders (PTLD) の画像所見

「52歳, 女性」受診目的 : 貧血および胆嚢病変の精査 既往歴 : 20歳頃に前医にてEisenmenger症候群と診断され, 44歳時に脳死両肺移植を受けた. 移植後, 免疫抑制剤 (Tacrolimus 6mg/day, azathioprine 100mg/day) およびPredonine 7.5mg/dayの内服が開始された. 現病歴 : 20XX年4月から当院の血液・免疫内科にて通院加療されることとなり, 薬剤性慢性腎臓病 (CKD stage G4A1) および腎性貧血としてエリスロポエチンの投与が開始されたが改善傾向なく, 同年5月, 当院消化器内視鏡科に紹介受診となった....

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Published in胆道 Vol. 37; no. 2; pp. 271 - 278
Main Authors 向井強, 三浦聖子, 上田順彦, 熊谷泉那, 塩谷晃広, 山田壮亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 31.05.2023
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ISSN0914-0077

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Summary:「52歳, 女性」受診目的 : 貧血および胆嚢病変の精査 既往歴 : 20歳頃に前医にてEisenmenger症候群と診断され, 44歳時に脳死両肺移植を受けた. 移植後, 免疫抑制剤 (Tacrolimus 6mg/day, azathioprine 100mg/day) およびPredonine 7.5mg/dayの内服が開始された. 現病歴 : 20XX年4月から当院の血液・免疫内科にて通院加療されることとなり, 薬剤性慢性腎臓病 (CKD stage G4A1) および腎性貧血としてエリスロポエチンの投与が開始されたが改善傾向なく, 同年5月, 当院消化器内視鏡科に紹介受診となった. 貧血の原因検索目的で施行した上部消化管内視鏡検査では特記すべき異常を認めなかったが, 下部消化管内視鏡検査ではバウヒン弁の肛門側に発赤調の不整形隆起性腫瘍を認め, 白苔が付着したびらん形成を伴っていた.
ISSN:0914-0077