3-ヨードベンジルグアニジン (131I) (131I-MIBG) 注射液を用いた核医学治療に係る医療実態調査報告書 (第2報)

「要旨」:神経芽腫を対象とした3-ヨードベンジルグアニジン(131I)(131I-MIBG)注射液(以下, 本剤)を使用した核医学治療は, 厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」にて現在公知該当性の検討がなされており, 該当性ありと判断された場合は, 1年以内の薬事承認が見込まれることから, 本適応に対する管理料を設定する必要がある. 日本核医学会は, 本治療の診療実態を調査するため, 先進医療B実施医療機関を対象に, 質問票を用いて調査した結果, 外科系学会社会保険委員会連合生体検査試案第7.3版に基づく1症例あたりの治療管理に必要な費用の総額は1,847,451円と...

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Published in核医学 Vol. 60; no. 1; pp. 13 - 18
Main Authors 加藤克彦, 中村壮一, 菅野宏泰, 絹谷清剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本核医学会 2023
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ISSN0022-7854

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Summary:「要旨」:神経芽腫を対象とした3-ヨードベンジルグアニジン(131I)(131I-MIBG)注射液(以下, 本剤)を使用した核医学治療は, 厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」にて現在公知該当性の検討がなされており, 該当性ありと判断された場合は, 1年以内の薬事承認が見込まれることから, 本適応に対する管理料を設定する必要がある. 日本核医学会は, 本治療の診療実態を調査するため, 先進医療B実施医療機関を対象に, 質問票を用いて調査した結果, 外科系学会社会保険委員会連合生体検査試案第7.3版に基づく1症例あたりの治療管理に必要な費用の総額は1,847,451円と求められた. 本剤は, 治療薬内用後3月間は経過観察が必要と考えられることから, 診療報酬としては1症例あたり46,186点(初回治療時を含む, 月1回・4月間)が妥当と考えられた.
ISSN:0022-7854