医療用医薬品PTPシートのGS1データバー表示に関する調査~調剤時の円滑な薬品照合の実現に向けた課題
「緒言」医薬品の取り違えによる医療事故を防止することは, 医療現場における極めて重要な課題である. 2006年9月に厚生労働省通知「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」が発出され, 医療用医薬品の取り違えによる医療事故の防止およびトレーサビリティの確保を目的として, 医療用医薬品へのバーコード表示に関する実施要項が策定された. これに伴い, 2008年9月以降に出荷される特定生物由来製品, 生物由来製品および注射薬の調剤包装単位(アンプル, バイアル等)へのGS1データバーの表示が必須となった. その後, 2012年6月の厚生労働省通知により, 2015年7月以降に出荷される内用薬お...
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Published in | 医療薬学 Vol. 48; no. 4; pp. 154 - 160 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医療薬学会
10.04.2022
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ISSN | 1346-342X |
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Summary: | 「緒言」医薬品の取り違えによる医療事故を防止することは, 医療現場における極めて重要な課題である. 2006年9月に厚生労働省通知「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」が発出され, 医療用医薬品の取り違えによる医療事故の防止およびトレーサビリティの確保を目的として, 医療用医薬品へのバーコード表示に関する実施要項が策定された. これに伴い, 2008年9月以降に出荷される特定生物由来製品, 生物由来製品および注射薬の調剤包装単位(アンプル, バイアル等)へのGS1データバーの表示が必須となった. その後, 2012年6月の厚生労働省通知により, 2015年7月以降に出荷される内用薬および外用薬の調剤包装単位(PTPシート, チューブ等)へのGS1データバーの表示が必須となり, 2020年9月の厚生労働省による調査(「医療用医薬品における情報化進捗状況調査」(令和2年9月末時点)の結果公表, https://www.mhlw.go.jp/content/10807000/000830999.pdf, 2021年12月20日)では, すべての医療用医薬品の調剤包装単位にGS1データバーが表示されていることが報告された. |
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ISSN: | 1346-342X |