活性汚泥を用いる迅速BODの測定法

DO (溶存酸素) で飽和した活性汚泥懸濁液の液面が外気と接触した状態で, ばっ気することなく懸濁液中のDO濃度の減少を連続的に計測した場合, DO濃度は直線的に減少する。検水 (基質または有機汚濁物を含む) を添加すると急激に減少した後, 安定し再び直線的な減少勾配を示す。DO濃度の減少勾配が検水添加前と同じになった時点で成立する平行線の間のDO濃度の差が添加した基質濃度に比例することから, 簡易, 迅速にBOD (迅速BOD) を求める方法である。検水採取量は100mlまでとする。本法の測定時間は約10分である。本法では, 活性汚泥濃度はMLSSとして3,000~5,000mg・l-1の範...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in水質汚濁研究 Vol. 14; no. 12; pp. 883 - 887,858
Main Authors 宮脇, 美由貴, 鎌田, 栄二郎, 古川, 正道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本水環境学会 10.12.1991
Online AccessGet full text
ISSN0387-2025
DOI10.2965/jswe1978.14.883

Cover

More Information
Summary:DO (溶存酸素) で飽和した活性汚泥懸濁液の液面が外気と接触した状態で, ばっ気することなく懸濁液中のDO濃度の減少を連続的に計測した場合, DO濃度は直線的に減少する。検水 (基質または有機汚濁物を含む) を添加すると急激に減少した後, 安定し再び直線的な減少勾配を示す。DO濃度の減少勾配が検水添加前と同じになった時点で成立する平行線の間のDO濃度の差が添加した基質濃度に比例することから, 簡易, 迅速にBOD (迅速BOD) を求める方法である。検水採取量は100mlまでとする。本法の測定時間は約10分である。本法では, 活性汚泥濃度はMLSSとして3,000~5,000mg・l-1の範囲で, 検水の迅速BOD測定に影響を与えない。
ISSN:0387-2025
DOI:10.2965/jswe1978.14.883