川崎市における地下水中の低沸点有機塩素化合物の調査結果

トリクロロエチレン, テトラクロロエチレン等の低沸点有機塩素化合物による川崎市内の地下水汚染の現況を平成元年の5月と11月に調査した。調査対象井戸は36井である。その結果, 検出率は, トリクロロエチレン42%, テトラクロロエチレン25~31%, 1, 1, 1-トリクロロエタン22~33%で, 四塩化炭素はどの井戸からも検出されなかった。水道水の暫定水質基準を超えたものは, トリクロロエチレン4地点, テトラクロロエチレン2地点であった。 また, 菅地区における1, 1, 1-トリクロロエタンの汚染源追跡調査の結果, 汚染物質の検出が地下水位に関係していることから汚染物質の埋設が考えられた...

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Published in水質汚濁研究 Vol. 14; no. 12; pp. 876 - 882,857
Main Authors 吉川, サナエ, 山本, 順昭, 横田, 覚, 櫻木, 進
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本水環境学会 10.12.1991
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ISSN0387-2025
DOI10.2965/jswe1978.14.876

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Summary:トリクロロエチレン, テトラクロロエチレン等の低沸点有機塩素化合物による川崎市内の地下水汚染の現況を平成元年の5月と11月に調査した。調査対象井戸は36井である。その結果, 検出率は, トリクロロエチレン42%, テトラクロロエチレン25~31%, 1, 1, 1-トリクロロエタン22~33%で, 四塩化炭素はどの井戸からも検出されなかった。水道水の暫定水質基準を超えたものは, トリクロロエチレン4地点, テトラクロロエチレン2地点であった。 また, 菅地区における1, 1, 1-トリクロロエタンの汚染源追跡調査の結果, 汚染物質の検出が地下水位に関係していることから汚染物質の埋設が考えられたが確定には至っていない。
ISSN:0387-2025
DOI:10.2965/jswe1978.14.876