コーヒー滓を主体とした食品工場残渣の無希釈メタン発酵 超高温可溶化/アンモニアストリッピング技術の導入効果

コーヒー滓を50%以上含む食品工場残渣を対象とした湿式メタン発酵施設をモデルとして,超高温可溶化/アンモニアストリッピング技術の導入効果を,2Lメタン発酵連続評価装置を用いて検証した。本技術の導入により,発生メタン量を20%増加させるとともに発酵残渣発生量を50%削減できた。さらに廃液処理負荷量も溶解性CODcr換算で50%削減できた。本装置の運転条件である80℃でpH7.5では,アンモニアストリッピングによりメタン発酵槽のアンモニア性窒素濃度を1,000ppm程度に抑えることができるため,原料の希釈水として用いることができた。超高温可溶化/アンモニアストリッピング技術導入のエネルギー収支から...

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Published in廃棄物学会論文誌 Vol. 19; no. 1; pp. 51 - 60
Main Authors 津野, 洋, 角新, 支朗, 坪田, 潤
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2008
Subjects
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ISSN1883-1648
1883-163X
DOI10.3985/jswme.19.51

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Summary:コーヒー滓を50%以上含む食品工場残渣を対象とした湿式メタン発酵施設をモデルとして,超高温可溶化/アンモニアストリッピング技術の導入効果を,2Lメタン発酵連続評価装置を用いて検証した。本技術の導入により,発生メタン量を20%増加させるとともに発酵残渣発生量を50%削減できた。さらに廃液処理負荷量も溶解性CODcr換算で50%削減できた。本装置の運転条件である80℃でpH7.5では,アンモニアストリッピングによりメタン発酵槽のアンモニア性窒素濃度を1,000ppm程度に抑えることができるため,原料の希釈水として用いることができた。超高温可溶化/アンモニアストリッピング技術導入のエネルギー収支から,獲得電力が増大することを示した。
ISSN:1883-1648
1883-163X
DOI:10.3985/jswme.19.51