RT-PCR法が経過観察に有用であったt (1;19) ALLの1例

4歳, 女児.1990年6月発症の (1;19) 転座を有するpre-BALL. TCCSGのALLL84-12 intermediatedriskに対するプロトコールにて完全寛解がえられた.7カ月後の再寛解導入療法直後の骨髄穿刺標本にて, 芽球様細胞が50%をしめた.表面マーカーはCD10, 19, 20, HLA-DR陽性であったため, 再発が疑われた.そこで, RT-PCR法を用いたE2A-PBX1遺伝子の解析を行い, 再発でないことを証明した.その後も継時的にPCR法にて観察して, 寛解を維持していることを確認している....

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Published in日本小児血液学会雑誌 Vol. 7; no. 1; pp. 67 - 70
Main Authors 岡本, 則彦, 沢, 文博, 月本, 一郎, 中沢, 真平, 小島, 京子, 小原, 明, 沢井, 清, 鈴木, 敏雄, 林, 泰秀, 水谷, 修紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会 28.02.1993
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ISSN0913-8706
1884-4723
DOI10.11412/jjph1987.7.67

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Summary:4歳, 女児.1990年6月発症の (1;19) 転座を有するpre-BALL. TCCSGのALLL84-12 intermediatedriskに対するプロトコールにて完全寛解がえられた.7カ月後の再寛解導入療法直後の骨髄穿刺標本にて, 芽球様細胞が50%をしめた.表面マーカーはCD10, 19, 20, HLA-DR陽性であったため, 再発が疑われた.そこで, RT-PCR法を用いたE2A-PBX1遺伝子の解析を行い, 再発でないことを証明した.その後も継時的にPCR法にて観察して, 寛解を維持していることを確認している.
ISSN:0913-8706
1884-4723
DOI:10.11412/jjph1987.7.67