123I-metaiodobenzylguanidineが心筋に集積しなかった症例の検討

123I-metaiodobenzylguanidine (MIBG) 心筋イメージングを行った症例 (110例) で, 心筋にMIBGが集積しなかった症例に関し検討した。心筋へのMIBG非集積は11例 (10%) に見られ, その内訳は起立性低血圧 (OH) 5, 肥大型心筋症 (HCM) 4, 高血圧1, 健常1であった。OHでは交感神経活性の低下がその原因と考えられたが, 他の疾患では交感神経活性低下を示唆する所見はなく, 他方面からの検索でも原因は不明であった。しかしHCMではOH同様に疾患特異性が存在した。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 43; no. 12; pp. 760 - 769
Main Authors 本田, 稔, 北条, 治, 栗原, 正, 成田, 充啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 01.12.1994
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.43.12_760

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Summary:123I-metaiodobenzylguanidine (MIBG) 心筋イメージングを行った症例 (110例) で, 心筋にMIBGが集積しなかった症例に関し検討した。心筋へのMIBG非集積は11例 (10%) に見られ, その内訳は起立性低血圧 (OH) 5, 肥大型心筋症 (HCM) 4, 高血圧1, 健常1であった。OHでは交感神経活性の低下がその原因と考えられたが, 他の疾患では交感神経活性低下を示唆する所見はなく, 他方面からの検索でも原因は不明であった。しかしHCMではOH同様に疾患特異性が存在した。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.43.12_760