中山間地域の居住生活に関する研究 長岡市山古志地区を事例として

本研究は,平成16年10月に発生した中越大震災の被災地である,新潟県長岡市山古志地区(旧山古志村)を研究のフィールドとし,被災前後の生活の再構築のプロセスを把握することによって,中山間地の振興に資する住環境づくりの方向性を検討するものである。研究の内容は,旧山古志村住民の対するアンケート調査,現山古志地区住民および山古志地区外移転者へのヒアリング調査によって構成される。これらの調査の結果から,山古志での居住は,高齢者等そこに長く住み続けてきた者にとって価値のあるものである一方,生活基盤などの不整備を理由として地区外へ転出している者がいる状況が明らかになった。そうした地区外移転ふせぐためにも,早...

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Published in住宅総合研究財団研究論文集 Vol. 36; pp. 435 - 446
Main Authors 小林, 健一, 神吉, 優美, 古賀, 紀江, 水村, 容子, 上杉, 啓, 内田, 雄造
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2010
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ISSN1880-2702
2423-9887
DOI10.20803/jusokenold.36.0_435

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Summary:本研究は,平成16年10月に発生した中越大震災の被災地である,新潟県長岡市山古志地区(旧山古志村)を研究のフィールドとし,被災前後の生活の再構築のプロセスを把握することによって,中山間地の振興に資する住環境づくりの方向性を検討するものである。研究の内容は,旧山古志村住民の対するアンケート調査,現山古志地区住民および山古志地区外移転者へのヒアリング調査によって構成される。これらの調査の結果から,山古志での居住は,高齢者等そこに長く住み続けてきた者にとって価値のあるものである一方,生活基盤などの不整備を理由として地区外へ転出している者がいる状況が明らかになった。そうした地区外移転ふせぐためにも,早急なるインフラストラクチャーの整備が求められる。
ISSN:1880-2702
2423-9887
DOI:10.20803/jusokenold.36.0_435