メキシコ・シティの都市民衆ネットワークとコミュニティ開発 地区改良コミュニティプログラム(PCMB)を対象として

本研究は,メキシコ・シティの地区改良コミュニティプログラム(PCMB)を対象とし,2007年度採択プログラム45件から,参加の程度,独創性,達成度が高い地区を4件抽出し,各地区の都市民衆運動およびそれに準ずる活動の前史とPCMBの実施プロセス,実施後の展開との関係性について調査を行った。結論として,PCMBが地区の実情に応じて様々な公共空間整備に寄与していること,従前の住環境改善の組織的取り組みがPCMB実施の効果を高めていることを明らかにした。また,PCMB実施上の指針として,1.制度的資源の活用,2.地域的資源の開拓,3.地域アイデンティティの醸成,4.手法の明文化・継承の4点を提示した。...

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Published in住宅総合研究財団研究論文集 Vol. 37; pp. 73 - 84
Main Authors 吉田, 祐記, 木村, 直紀, 天野, 裕, 土肥, 真人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2011
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ISSN1880-2702
2423-9887
DOI10.20803/jusokenold.37.0_73

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Summary:本研究は,メキシコ・シティの地区改良コミュニティプログラム(PCMB)を対象とし,2007年度採択プログラム45件から,参加の程度,独創性,達成度が高い地区を4件抽出し,各地区の都市民衆運動およびそれに準ずる活動の前史とPCMBの実施プロセス,実施後の展開との関係性について調査を行った。結論として,PCMBが地区の実情に応じて様々な公共空間整備に寄与していること,従前の住環境改善の組織的取り組みがPCMB実施の効果を高めていることを明らかにした。また,PCMB実施上の指針として,1.制度的資源の活用,2.地域的資源の開拓,3.地域アイデンティティの醸成,4.手法の明文化・継承の4点を提示した。
ISSN:1880-2702
2423-9887
DOI:10.20803/jusokenold.37.0_73