住宅市街地の更新と狭隘道路整備の地域的展開の可能性 地域特性をふまえた住宅市街地の再生にむけて

本研究は,全国特定行政庁を中心とした各都市における市街地更新と狭隘道路問題への取り組みの実態を把握し,地域特性をふまえた市街地更新と狭陸道路整備のあり方と,改正基準法を視野にいれた地域的展開の可能性について探ることを目的とした。その結果,42条3項道路指定や43条但書き通路の許可基準については,市街地特性や現場の実情を踏まえた多様な適用のなされていることが確認され,個別更新の計画的誘導や住環境整備の視点から積極的な運用を図っていく可能性が見いだされた。今後は、各行政庁において,市街地の骨格的道路水準の現況や整備方針との関係を踏まえ,狭隘道路の救済措置の計画的適用による市街地更新の可能性を検討し...

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Published in住宅総合研究財団研究年報 Vol. 30; pp. 77 - 88
Main Authors 中林, 一樹, 高見澤, 邦郎, 加藤, 仁美, 井上, 隆, 有田, 智一, 土岐, 悦康, 木下, 真一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2004
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ISSN0916-1864
2423-9879
DOI10.20803/jusokennen.30.0_77

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Summary:本研究は,全国特定行政庁を中心とした各都市における市街地更新と狭隘道路問題への取り組みの実態を把握し,地域特性をふまえた市街地更新と狭陸道路整備のあり方と,改正基準法を視野にいれた地域的展開の可能性について探ることを目的とした。その結果,42条3項道路指定や43条但書き通路の許可基準については,市街地特性や現場の実情を踏まえた多様な適用のなされていることが確認され,個別更新の計画的誘導や住環境整備の視点から積極的な運用を図っていく可能性が見いだされた。今後は、各行政庁において,市街地の骨格的道路水準の現況や整備方針との関係を踏まえ,狭隘道路の救済措置の計画的適用による市街地更新の可能性を検討していく必要がある。
ISSN:0916-1864
2423-9879
DOI:10.20803/jusokennen.30.0_77