宮古島における公営集合住宅の中間領域の果たす役割に関する研究 市営馬場団地、県営平良団地を事例として

宮古島の沖縄県営平良団地と平良市営馬場団地は,住戸の内部と外部の間に中間領域を持つ集合住宅である。両団地を対象とした温熱環境実測調査,中間領域の観察調査,中間領域に関する居住者意識調査,近所付合いの実態調査という複合的な調査を行うことにより,下記の成果が得られた。①温熱環境の安定性,多様性の実態は中庭の形状によって異なる。②中間領域は居住者の住戸内外の生活行為の場として活用されている。③中間領域を有する設計に対して居住者が一定の評価を与えている。④近所付合いは中間領域,外部空間形態,コミュニティの状態に複合的に規定される。...

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Published in住宅総合研究財団研究年報 Vol. 30; pp. 89 - 100
Main Authors 清水, 肇, 安藤, 徹哉, 伊志嶺, 敏子, 堤, 純一郎, 砂川, 龍夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2004
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ISSN0916-1864
2423-9879
DOI10.20803/jusokennen.30.0_89

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Summary:宮古島の沖縄県営平良団地と平良市営馬場団地は,住戸の内部と外部の間に中間領域を持つ集合住宅である。両団地を対象とした温熱環境実測調査,中間領域の観察調査,中間領域に関する居住者意識調査,近所付合いの実態調査という複合的な調査を行うことにより,下記の成果が得られた。①温熱環境の安定性,多様性の実態は中庭の形状によって異なる。②中間領域は居住者の住戸内外の生活行為の場として活用されている。③中間領域を有する設計に対して居住者が一定の評価を与えている。④近所付合いは中間領域,外部空間形態,コミュニティの状態に複合的に規定される。
ISSN:0916-1864
2423-9879
DOI:10.20803/jusokennen.30.0_89