252Cf線源のカーマ率の測定

1972年から1973年にかけて行なわれた国際中性子線量相互比較に参加し, その一環として252Cf線源から30cmの空間における組織カーマ率の測定を行なった。 測定には対電離箱として, 組織等価壁―組織等価ガス電離箱とカーボン壁―炭酸ガス電離箱を用いた。また, 後者の代わりに, CaSO4とMg2SiO4のガラス封入型のTLD素子も用いた。 その結果, 252Cf1, 806μgにつき, 中性子線およびγ線による組織カーマ率は3.37と1.53rad/h, 全線量に対するγ線線量は31.2%となり, 他施設との比較でもかなり良い一致がみられた。 なお, 誤差の分析や, 理論値との比較も行なっ...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 24; no. 4; pp. 225 - 231
Main Authors 平岡, 武, 丸山, 隆司, 川島, 勝弘, 松沢, 秀夫, 星野, 一雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 01.04.1975
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.24.4_225

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Summary:1972年から1973年にかけて行なわれた国際中性子線量相互比較に参加し, その一環として252Cf線源から30cmの空間における組織カーマ率の測定を行なった。 測定には対電離箱として, 組織等価壁―組織等価ガス電離箱とカーボン壁―炭酸ガス電離箱を用いた。また, 後者の代わりに, CaSO4とMg2SiO4のガラス封入型のTLD素子も用いた。 その結果, 252Cf1, 806μgにつき, 中性子線およびγ線による組織カーマ率は3.37と1.53rad/h, 全線量に対するγ線線量は31.2%となり, 他施設との比較でもかなり良い一致がみられた。 なお, 誤差の分析や, 理論値との比較も行なった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.24.4_225