研究 開心術後の一時的ペーシングリードの検討 メドトロニック・モデル6500ハートワイヤーとその固定法について

開心術後の一時的ペーシングリードであるメドトロニック・モデル6500ハートワイヤーの機能とその固定法について,手術後14日目まで臨床的検討を行った.心房への電極の固定法は,通常の平行固定法より我々の交差固定法の方が安定した感度閾値を示した.心室への電極の固定法として試みた左心室心外膜への接触固定法は,良好な感度閾値を示し,有用性が示唆された.心房・心室刺激閾値,および抵抗値はともに安定した値を示し,メドトロニック・モデル6500ハートワイヤーは一時的ペーシングリードとして有用と考えられたので報告する....

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Published in心臓 Vol. 29; no. 4; pp. 297 - 301
Main Authors 稲田, 英一, 朝倉, 利久, 中川, 隆司, 相良, 耕一, 田所, 雅克, 古田, 昭一, 傅, 隆泰, 青木, 啓一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.04.1997
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo1969.29.4_297

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Summary:開心術後の一時的ペーシングリードであるメドトロニック・モデル6500ハートワイヤーの機能とその固定法について,手術後14日目まで臨床的検討を行った.心房への電極の固定法は,通常の平行固定法より我々の交差固定法の方が安定した感度閾値を示した.心室への電極の固定法として試みた左心室心外膜への接触固定法は,良好な感度閾値を示し,有用性が示唆された.心房・心室刺激閾値,および抵抗値はともに安定した値を示し,メドトロニック・モデル6500ハートワイヤーは一時的ペーシングリードとして有用と考えられたので報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo1969.29.4_297