脾炎症性偽腫瘍の1例
脾炎症性偽腫瘍の1例を経験したので報告する.症例は51歳の男性で,健診にて脾腫瘤を指摘され受診.脾下極に径80mmの腫瘤を認めたため,治療的診断的意義を兼ねて,用手的腹腔鏡補助下脾臓摘出術(hand-assisted laparoscopic surgery; HALS)を施行した.病理組織学的に脾炎症性偽腫瘍と診断した.脾炎症性偽腫瘍は極めて稀であり,悪性腫瘍との鑑別診断が困難である.確定診断は術後の病理組織診断によるため,脾臓摘出が治療的意義と同時に診断的意義を有し,予後も良好である....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 64; no. 11; pp. 2861 - 2864 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.11.2003
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Subjects | |
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ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.64.2861 |
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Summary: | 脾炎症性偽腫瘍の1例を経験したので報告する.症例は51歳の男性で,健診にて脾腫瘤を指摘され受診.脾下極に径80mmの腫瘤を認めたため,治療的診断的意義を兼ねて,用手的腹腔鏡補助下脾臓摘出術(hand-assisted laparoscopic surgery; HALS)を施行した.病理組織学的に脾炎症性偽腫瘍と診断した.脾炎症性偽腫瘍は極めて稀であり,悪性腫瘍との鑑別診断が困難である.確定診断は術後の病理組織診断によるため,脾臓摘出が治療的意義と同時に診断的意義を有し,予後も良好である. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.64.2861 |