環礁社会の「拡張」に関する予備的検討 クック諸島・プカプカ環礁の災害復興にみる移民コミュニティの機能

環礁社会は従来、狭小性・遠隔性、気候・気象変動リスクから、脆弱性に特徴付けられてきた。だがクック諸島プカプカ環礁社会に注目すると、環礁内では州島ごとの環境機能分化を進めて管理しており、緻密に生存環境を確保してきたことがわかる。さらに2005年に自然災害が環礁を襲った時には、環礁外の移民コミュニティが金・物資の供給、避難者の受容等の機能を果たした。環礁社会の「拡張」を指摘しまなざしの転換を図る。...

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Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. H09
Main Author 深山, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2024
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2024.0_H09

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Summary:環礁社会は従来、狭小性・遠隔性、気候・気象変動リスクから、脆弱性に特徴付けられてきた。だがクック諸島プカプカ環礁社会に注目すると、環礁内では州島ごとの環境機能分化を進めて管理しており、緻密に生存環境を確保してきたことがわかる。さらに2005年に自然災害が環礁を襲った時には、環礁外の移民コミュニティが金・物資の供給、避難者の受容等の機能を果たした。環礁社会の「拡張」を指摘しまなざしの転換を図る。
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2024.0_H09