セファロメトリックプレディクションとセットアップモデル
セットアップモデルには一般的に診断用のものとトゥースポジショナーなどの装置作成のためのものとの2種類がある. 診断用のセットアップモデルでは, 初診時石膏模型の歯を分割し, 歯の移動計画に基づき実際に模型上で歯の再配列を行うことにより抜歯の必要性, 歯の移動量, 固定をどうするか, などを検討する. これにより治療後の状態を再現し, 計画した歯の移動が可能かどうかの検討を行うことになる. ここで上下顎歯列弓幅径が合わないなどの問題点があれば再度治療計画を検討し修正することになる. その際には問題点を解決するために外科的な対応(外科的な歯列弓の拡大や歯列弓形態の修正など)が必要になる場合もある....
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Published in | 日本顎変形症学会雑誌 Vol. 20; no. 4; pp. 327 - 331 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本顎変形症学会
15.12.2010
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ISSN | 0916-7048 |
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Summary: | セットアップモデルには一般的に診断用のものとトゥースポジショナーなどの装置作成のためのものとの2種類がある. 診断用のセットアップモデルでは, 初診時石膏模型の歯を分割し, 歯の移動計画に基づき実際に模型上で歯の再配列を行うことにより抜歯の必要性, 歯の移動量, 固定をどうするか, などを検討する. これにより治療後の状態を再現し, 計画した歯の移動が可能かどうかの検討を行うことになる. ここで上下顎歯列弓幅径が合わないなどの問題点があれば再度治療計画を検討し修正することになる. その際には問題点を解決するために外科的な対応(外科的な歯列弓の拡大や歯列弓形態の修正など)が必要になる場合もある. また, セットアップモデルを作成する際にはセファロメトリックプレディクションにより予測した歯軸の改善や近遠心的あるいは垂直的な歯の移動量などを参考にして作成する. セットアップモデルを作成する際の注意点として以下のことが挙げられ, これらのことに注意しながら作成する必要がある. |
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ISSN: | 0916-7048 |