Planを実現するための顎骨の位置づけと骨片固定の考え方

「はじめに」 矯正歯科と口腔外科で共有された顎矯正治療のPlanを実現するためには, 手術に関しても共通理解が必要である. 手術法とその特性について共通理解があることは当然であるが, 術後の顎位の変化や後戻りの量および方向は, 骨切り後に行われる上下顎の空間的位置づけ, 顎関節(近位骨片)の復位, そして骨片固定の方法により変化するため, これらの特徴を相互に理解し, どう組み合わせるかを協議することが重要である. このとき, 両者の技量も治療計画の立案に大きな影響を及ぼすため, 相互理解が必要である. skeletal Class II, skeletal Class III, 非対称等,...

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Published in日本顎変形症学会雑誌 Vol. 22; no. 4; pp. 291 - 294
Main Author 森悦秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本顎変形症学会 15.12.2012
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ISSN0916-7048

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Summary:「はじめに」 矯正歯科と口腔外科で共有された顎矯正治療のPlanを実現するためには, 手術に関しても共通理解が必要である. 手術法とその特性について共通理解があることは当然であるが, 術後の顎位の変化や後戻りの量および方向は, 骨切り後に行われる上下顎の空間的位置づけ, 顎関節(近位骨片)の復位, そして骨片固定の方法により変化するため, これらの特徴を相互に理解し, どう組み合わせるかを協議することが重要である. このとき, 両者の技量も治療計画の立案に大きな影響を及ぼすため, 相互理解が必要である. skeletal Class II, skeletal Class III, 非対称等, 症例により上下顎骨片の移動方向は異なるため, 術後に骨片に加わる力の大きさおよび方向も異なる. しかしながら, 顎骨の位置づけ, 顎関節の復位および骨片固定をどう最適化するかはあまり議論されていない.
ISSN:0916-7048