漢方薬による副作用(偽アルドステロン症, 薬物性肝障害,薬物性肺炎)について 日本東洋医学会医療安全委員会活動報告(2019)

日本東洋医学会は,2017年に医療安全委員会を新設した。当委員会の最初の活動は,漢方薬の副作用についてまとめ,学会員に広く啓蒙することであった。本稿においては,漢方薬の代表的な副作用である,偽アルドステロン症,薬物性肝障害,薬物性肺炎に関する,現時点で念頭に置くべき知見について記載した。これら漢方薬の三大副作用は,いずれも臨床的に重篤な病態を引き起こす可能性があり,早期に発見し,適切に対処することが非常に重要である。そのためには,漢方薬を服用している時には,適切な時期に適切な検査を行うことが必要である。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 71; no. 3; pp. 262 - 267
Main Authors 平崎, 能郎, 牧野, 利明, 田中, 耕一郎, 古屋, 英治, 乗次, 瑞穂, 地野, 充時, 嶋田, 沙織, 四日, 順子, 田原, 英一, 関根, 麻理子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 2020
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ISSN0287-4857
1882-756X
DOI10.3937/kampomed.71.262

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Summary:日本東洋医学会は,2017年に医療安全委員会を新設した。当委員会の最初の活動は,漢方薬の副作用についてまとめ,学会員に広く啓蒙することであった。本稿においては,漢方薬の代表的な副作用である,偽アルドステロン症,薬物性肝障害,薬物性肺炎に関する,現時点で念頭に置くべき知見について記載した。これら漢方薬の三大副作用は,いずれも臨床的に重篤な病態を引き起こす可能性があり,早期に発見し,適切に対処することが非常に重要である。そのためには,漢方薬を服用している時には,適切な時期に適切な検査を行うことが必要である。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.71.262