印象評価に基づく歯と肌の色の色彩調和の検討 男性モデル顔に対する若年男性の評価を用いて

目的:異なる歯と肌の色を組み合わせた男性モデル顔から受ける印象評価を行い,肌に調和する歯の色を検討した。 方法:男性モデル顔に,歯(0M1,A1,A3,A4)と肌(青白,美白,標準,小麦)の色を組み合わせた16種の画像を,一般成人男性30名(平均30.3±7.8歳)が評価した。 結果:歯と肌の色が最も調和したのは,青白肌は0M1,美白,標準,小麦肌はA1であった。すべての肌の色で,見た目年齢は明度の低い歯の色ほど高かった。因子分析の結果,3因子(外面的魅力,職務遂行能力,内面的魅力)が抽出された。3つの因子を満たす肌の色に適した歯の色は,青白肌は0M1とA1,美白,標準,小麦肌は0M1,A1,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in歯科審美 Vol. 36; no. 1; pp. 19 - 31
Main Authors 庄山, 茂子, 小松, 美和子, 片山, 徹也, 黒木, まどか, 青木, 久恵, 江頭, 莉緒
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本歯科審美学会 2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0916-1945
2758-9021
DOI10.60256/sikasinbi.36.1_19

Cover

More Information
Summary:目的:異なる歯と肌の色を組み合わせた男性モデル顔から受ける印象評価を行い,肌に調和する歯の色を検討した。 方法:男性モデル顔に,歯(0M1,A1,A3,A4)と肌(青白,美白,標準,小麦)の色を組み合わせた16種の画像を,一般成人男性30名(平均30.3±7.8歳)が評価した。 結果:歯と肌の色が最も調和したのは,青白肌は0M1,美白,標準,小麦肌はA1であった。すべての肌の色で,見た目年齢は明度の低い歯の色ほど高かった。因子分析の結果,3因子(外面的魅力,職務遂行能力,内面的魅力)が抽出された。3つの因子を満たす肌の色に適した歯の色は,青白肌は0M1とA1,美白,標準,小麦肌は0M1,A1,A3であった。 結論:肌の色に調和する歯の色は,肌の色と同一,または類似のトーンの調和関係にあり,肌の色よりも明度の高い歯の色であった。職務遂行能力は,明度の低い歯の色ほど低く,男性は明るい歯の色ほど職務遂行能力が高いと考えていることが認められた。
ISSN:0916-1945
2758-9021
DOI:10.60256/sikasinbi.36.1_19