地域リハビリテーション活動における医療・保健・福祉の総合化をどうつくりあげるか
まずリハビリテーションの概念について私の経験から述べると, 病院の中だけでは解決できないということが基本的な考え方であり, 地域にかえってからどういうふうになっていくのかということが, 最大の課題と思われる. そのあたりをふくめて考えていくのがリハビリテーションそのものの基本的な枠組みと考えている. だから, 大きな意味では運動体であるのかなとも考えている. そこで, 単に医療的なことだけではなく, 人間的な生活までを含めて考えていかなくてはならない. 今回は, まず病院において地域に視点を向けて何を行っているかということを述べたいと思う. そして, 地域ではひとつは戸田市において通所活動はど...
Saved in:
| Published in | 理学療法学 Vol. 16; no. 5; pp. 371 - 380 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本理学療法士協会
1989
公益社団法人日本理学療法士協会 Japanese Physical Therapy Association (JPTA) |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0289-3770 |
Cover
| Summary: | まずリハビリテーションの概念について私の経験から述べると, 病院の中だけでは解決できないということが基本的な考え方であり, 地域にかえってからどういうふうになっていくのかということが, 最大の課題と思われる. そのあたりをふくめて考えていくのがリハビリテーションそのものの基本的な枠組みと考えている. だから, 大きな意味では運動体であるのかなとも考えている. そこで, 単に医療的なことだけではなく, 人間的な生活までを含めて考えていかなくてはならない. 今回は, まず病院において地域に視点を向けて何を行っているかということを述べたいと思う. そして, 地域ではひとつは戸田市において通所活動はどのようになっているか, もうひとつは, 「たつなみ会」という障害者の方々の自主的な活動を通じてどのようなことを考えながら一緒にやってこれたかということである. 在宅活動に関しては, 私は経験が乏しくてなかなかきれいにまとめられないが, 幸いにも当病院のPTの方々が在宅に関しては経験豊富なので, 彼らに意見を聞きながら, また勉強会にも参加させてもらっているので, そのあたりのことをふまえてお話ししたい. また1982年ごろから活動を行ってきた, 「地域における医療・福祉・保健を共に考える会」などの活動報告を含めてお話ししたい. |
|---|---|
| ISSN: | 0289-3770 |