スーパーオキシドジスムターゼ活性に及ぼすヒト血漿中低分子ならびに高分子化合物の影響
物理的刺激や大気汚染物質, 重金属曝露などによって, 生体内に酸化的ストレスが惹起されることが知られている. この酸化的ストレスを引き起こすものとして活性酸素があげられる. 一方, 生体内には酸化的ストレスに対する防御機構が備わっている. スーパーオキシドジスムターゼ(以下SOD)は, O_2 ^- を不均化する代表的な抗酸化酵素である1). O_2 ^- は, 細胞内のみならず血漿においても白血球等から生成される. このことから, 血漿中のSODの存在意義が注目されている2). 血漿には細胞内から逸脱してきたCu, Zn-SODとMn-SOD1), および細胞外SOD(EC-SOD)3)が存...
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          | Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 38; no. 6; pp. 260 - 261 | 
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| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本産業衛生学会
    
        20.11.1996
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| Subjects | |
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| ISSN | 1341-0725 | 
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| Summary: | 物理的刺激や大気汚染物質, 重金属曝露などによって, 生体内に酸化的ストレスが惹起されることが知られている. この酸化的ストレスを引き起こすものとして活性酸素があげられる. 一方, 生体内には酸化的ストレスに対する防御機構が備わっている. スーパーオキシドジスムターゼ(以下SOD)は, O_2 ^- を不均化する代表的な抗酸化酵素である1). O_2 ^- は, 細胞内のみならず血漿においても白血球等から生成される. このことから, 血漿中のSODの存在意義が注目されている2). 血漿には細胞内から逸脱してきたCu, Zn-SODとMn-SOD1), および細胞外SOD(EC-SOD)3)が存在する. 血漿SOD活性の測定には亜硝酸法4)が利用されている. 亜硝酸法4)は検出感度が高いことから, 酵素含量の少ない試料の活性測定に適している4). しかし, 血漿はSOD様活性を示す來雑物質を多量に含む試料でもある5, 6). そこで, 亜硝酸法4)によるヒト血漿SOD活性の測定に及ぼす血漿中低分子化合物ならびに高分子化合物の影響を検討した. | 
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| ISSN: | 1341-0725 |