中学校クラブ(仮称)の構想に関する一考察 特別活動の教育的意義と中学生の年齢段階を踏まえて

教員の働き方改革と地域クラブ活動への移行の中で中学校クラブ・部活動に注目した。本研究では先行歴史研究や学習指導要領の変遷史からクラブ・部活動の特質や異同、中学校関係者への面接調査の結果を踏まえて、新たな中学校クラブ(仮称)像を、図1と表4の通り構想した。その核心と周辺構造には、各教科等から特別活動を経て校外活動へ進む系統と、学校段階に沿って高度化する系統がある。中学校クラブ(仮称)像は特別活動に位置付けられ、中学校教員の適切な指導の下、1年生の全員参加(公認性)から2~3年生の希望者の参加(自主性・自治性)へ転換するという特徴的な教育課程構造を有している。...

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Published in日本特別活動学会紀要 Vol. 33; pp. 89 - 97
Main Authors 木内, 隆生, 杉本, 悦郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本特別活動学会 31.03.2025
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ISSN1343-7151
2436-9233
DOI10.51044/tokkatsu.33.0_89

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Summary:教員の働き方改革と地域クラブ活動への移行の中で中学校クラブ・部活動に注目した。本研究では先行歴史研究や学習指導要領の変遷史からクラブ・部活動の特質や異同、中学校関係者への面接調査の結果を踏まえて、新たな中学校クラブ(仮称)像を、図1と表4の通り構想した。その核心と周辺構造には、各教科等から特別活動を経て校外活動へ進む系統と、学校段階に沿って高度化する系統がある。中学校クラブ(仮称)像は特別活動に位置付けられ、中学校教員の適切な指導の下、1年生の全員参加(公認性)から2~3年生の希望者の参加(自主性・自治性)へ転換するという特徴的な教育課程構造を有している。
ISSN:1343-7151
2436-9233
DOI:10.51044/tokkatsu.33.0_89